将来、声優になるのが私の夢。だから高校卒業後は、その勉強ができる大学や専門学校に進もうと思っています。でも最近、この業界は、才能や感性がものを言うところだと気づきました。歌やアニメは好きだけど、私に才能やセンスがあるのか自信がない。両親に経済的な負担はかけたくないので、アルバイトもがんばらなくちゃー。あ~、不安がいっぱいの高校二年生です。(ゆみ)
声優になれるのは、ほんの一握り。おまえに才能があるのかどうか、それはやってみらんとわからん。当たり前のことやけど。たしかに、やってみて才能がないことがわかったときのことを思うと不安になるおまえの気持ちもわかる。ばってん、好きやったら、飛び込んでみてもよかとオレは思う。
声優っちいうと、海外映画の吹き替えやナレーター、ライブ等いろいろがあるが、いちばんはアニメづくりの現場やろうか。アニメ業界は、声優だけでもっているわけじゃなか。仕事を生み出す営業がおって、それをとりまとめるディレクターだっておる。それに、話すのが好きなら司会みたいに話のプロになる道もある。だから、もし、声優としてはちょっと厳しいかなあ、と思っても、働く場はいくらでもある。そこで必要なのは、なんで声優になりたいと思ったか。今、おまえがやることは、自分に才能があるかどうかで悩むことじゃなか。声優を目指して誰よりも学ぶ覚悟があるかどうかを自分に問うことたい。親に負担をかけたくないというおまえの気持ちもわかる。しかし、アルバイトで時間をとられて勉強がおろそかになったり、無理して体をこわしたとなったら、親は悔やんでも悔やみきれんもんたい。ここはしっかり親の世話になっとけ。そして、イキイキした顔で働くことで親孝行ばせれ。以上たい。
成長したいと思うとき、人は悩むもんたい。 だけん、若者よ、大いに悩みんしゃい。 そん悩みに、ちょっとヘンな「アニキ」が ホンネと佐賀弁で答えてやるたい。 ホンネやけん、内容は辛口たい。それでもよかったら、 問い合わせメールから、どんどん送っちくれ。
佐賀の通信制高校で働くアニキより